お金の話
今日はお金の話です。
突然ですが皆様このような場合、お金貸せますか?
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妻の父親、そう義父が借金をし、複雑な家族経営のため自己破産もできない状況。義父はプライドが高いので安価な仕事をせず、家でブラブラ。娘である妻が生活費を自分のアルバイト代全て仕送りしています。そんな妻から父にもっとお金を送りたいからとお金を貸すように頼まれる。
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大学卒業後、働き始めてからせっせと貯めてきた200万円。実父から「弟の事業のために500万円必要なんだが残り100万円が足りないのでどうにか100万円貸してくれないか?」と頼まれる。
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社会人2年目、実父は借金で自分の生活も送るのもやっとなので家を出て寮生活を送っている。そんなとき同じく実父に頼れない実の妹から、今月の生活費が足りなくて米も買えないので少しお金を貸してほしいと頼まれる。実妹は奨学金で授業料を払い、生活費はバイトで稼いでいる。地方の大学に通って一人暮らしをしている。
そう、これは義父・実父・実妹と、すべて家族からお金を貸してほしいと頼まれたケース。
皆さんも「あれ?うちの話?」なんて思った方いるんじゃないでしょうか?
それとも「え!ありえない!そんな家族いるの?」とドラマだけの話だと思った方もいるかな?
家族にお金貸せますか
私は義理の父にも実父にもお金を貸してほしいと頼まれても絶対に貸しません。ましてやケース1の実父に仕送りなんて絶対に無理!でもね、ちょっと「もしかしたらアルバイト代全額は無くても3万とかなら親への仕送りだと思って送るかな…」なんて思ったり。
実家住まいなら親に食費と光熱費でいくらか渡したり、一人暮らしでも親が困っているなら仕送りしている友達はいるよね。
韓国人の場合
では親孝行の国、韓国ではどうでしょうか。
主人のヨーダの基本情報として、親孝行の国韓国出身なのに、現在、いや過去も、親にお金を貸したことも仕送りもしたことがありません。
え?仕送りしてないの?とドン引きした人いますよね。
主人の場合、両親の日や、誕生日、お盆や正月にお金(それぞれ10万円ずつ)を渡していましたが、毎月いくらというようには渡していませんでしたね。
でもね、僕の誕生日、子供の日、ののちゃんの誕生日、日本に行く時や、お祝いの時にそれぞれ10万円以上、
母がくれて結局かなりプラスになってたり。
あげても、その倍もらっての繰り返し。
意味あるの?
とはいっても、根っからの親孝行マインドを持つヨーダなので、もしさっきの1、2、3番の場合、間違いなくお金を貸すと思われます。いや、貸すんじゃないね…
もうあげたも同然でお金を渡すと思います。
韓国ではお金を貸すことは、あげたものと同じ。
これ、私にはまったく理解できないことなんですが、姑さんも言ってました。
友達に300万円貸したお金が返ってこないと嘆いていた姑さん。その借りた友達は電話にも出ず、メールのやり取りのみ。ひたすら「返すからもう少し待ってほしい…」と繰り返して20年。
え、それ絶対そのまま逃げるやつですやん!
どこに住んでるか分かってるんですか?
会って話したほうがいいですよ、少しでも返してもらうように話し合っていきましょうよ、
そのお友達の家族とかには返してもらえないんですか?
なんて言っても姑さんは一言。
まぁ、貸した時に戻って来ないだろうなと、あげたようなものだったんだけどね…
って、大金ですから~~~っっ
私ならどうにか追いかけまわして、決して20年もメールだけでの返済要求なんてしない!ありえない!
話は戻って、姑は実の妹の事業のためにも相当援助してあげたし、兄弟が困っているとき、子供たちが困っているときは当たり前のようにお金を貸して、いや、あげてきました。そういうこともあり私の中で韓国人にお金を貸すということは返ってこないもの、あげたも同然だと思うようになりました。
私も韓国の実家、主人の実家に誕生日や行事の度に10万円以上お金を送っているよ。それは当たり前のことと思ってる。
韓国では親、兄弟にお金をあげるのは当たり前?
そう、経済的に困難な親や兄弟を助けてあげるのは、割とよくある話。
ケース1の借金まみれの働かない実父のために、アルバイト代をすべて仕送りし、主人にまでお金を貸してと言ったことも、
ケース2の実父の弟の事業のためにお金が足りないから娘の貯金の半分を貸してほしいと言うことも
韓国で実際にあったことです。
ちなみに貸したのか?貸さなかったのか?
ケース1
ケース1では、妻に頼まれたご主人、ご主人も仕事を始めて2,3年と安い給料でやっと貯めたお金(80万円)を義父に貸しました。
でもね、その後、3年経ったけど
一円も返ってこないよね。
妻にあれ返してほしいと言っても話は埒が明かないので、義父に直接「返してほしい」と言うも、「もう少し待って」の繰り返し。←どっかで聞いたような
諦めきれないご主人ですが、この話を韓国人のメクジュやヨーダに言ったら
返ってくるわけないでしょ、
貸すってことはあげたものだよ。
当然のように言ってました。
私、今後主人の家族や親せきからお金を貸してと言われたらどうしよう…こわいよう
ケース2
実父に自分の弟(つまりオジ)の事業のために100万貸してと言われた話。
これはイルカさんの会、副会長のジュジュの話なんですがね、
ジュジュについてはコチラもどうぞ。
ジュジュは言うわけですよ。
あの時、100万円を貸してほしいとアッパ(아빠父)が言ったんだけど、泣きながら私こう言ったの。
アッパ、そのお金返ってくるの?
返ってこないでしょ?
なら、あげる、100万円。
返さなくていいから!
貸すんじゃなくてあげる、もう!
うわぁぁぁぁぁぁ(大泣き)
ツライ…ツラすぎる。韓国ドラマですよ。
その半分を自分の弟の事業のために必要だから貸してくれと言い、娘に「返ってこないんでしょ?もうあげるから!」と大泣きされ…。
何ですか、それでも娘から100万円借りるの?父ちゃん。
もう私は理解不能ですよ。いつの時代ですか。平成の話よ。
ちなみにその後、ジュジュ父の弟さんの事業は大成功!たっぷり利子をつけて返してくれたそう。
なんだ!感動的じゃないの!やったね!
いや、私返してもらってないの…
って、どこに行ったんやー?
ジュジュ父がもらってんちゃうんかーい!
そう、貸した(あげた?)100万円は、たっぷりの利子とともにジュジュ父のところに返されたそう。
ジュジュに「返してもらいなよ!」と言っても、悲し気にジュジュはこう言いました。
あんなにはっきりと返さなくていい!っていっちゃたもんだからね…もう返してなんて言えないわよ。
無念!でも、私がアッパならいくら娘が「返さなくていい」と言っても返すけど。てか、アッパに自ら「成功したんならさっさと返してよ!」と言うんだけど。
なんせ貸したお金はあげたものと思え!教育を受けて来た韓国人だからなんですかね。
あれ?ケース3は?
そう忘れてはならぬケース3。借金まみれの父に頼れないから社会人ほやほやの実兄に、生活費を少し貸してほしいと頼んだ大学生の妹。
これね、私のことなんです。
家族間でお金の貸し借りなんてっ!と思ったものの、
思い返せば、自分もありましたわ。貸してほしいと家族に頼んだこと。
ちょっと大学生ののこの状況を説明しますね。
沖縄の大学に行きたかった私は、親から「沖縄の大学に行ってもいいけど学費も生活費も出せないよ」と言われ、高校卒業までアルバイトに明け暮れ、入学金や一人暮らしの諸費用すべて自分で払いました。
そのあとも朝も昼も夜も授業以外はアルバイトをして、学費と生活費を自分で稼いでいました。兄も実家暮らしだったとはいえ、奨学金をもらって大学を出たし、当たり前だと思ってそうしていたんですが、大学二年生の時のこと、母が癌で他界しました。
母の闘病中に何度も地元の大阪に帰ったりして、バイトもできない日々が続いて、お金は金欠。母の死後、自暴自棄になり、バイトも以前のように一生懸命できないし、でも休学するのにもお金ももったいないし、ああ、どうしようと兄に頼んだんですよ。
生活費、ちょっと貸してほしい…
今でこそ、良好な関係ですが、当時は母も他界して、家族みんな悲しんで、でもそれをお互い慰めるのではなく、各自それぞれで乗り越えよう!みたいな感じでした。そうみんな余裕がなかった。
でも父はあんなんだし、もう一人のA兄もバイト生活で余裕がなかったから、頼る人はK兄のみで。何日も考えてやっと勇気を出してお願いしたら…
返済プランとかどうなってんの?
ちゃんと考えてるよな?
貸してもええけど、ちゃんといついつまでに
いくら返すとかきっちり文書に書いてくれる?
ごめん、K兄。この話は忘れて。
そう言って、断った私。
甘かった。全く返済もできる自信もなかったし、そもそも果たして最初から本当に返済する気あったのか、怪しいところを見破っていたK兄。
そうだよね…甘いよね…なんて思って
数日後。
K兄からお金が振り込まれてた~
その後、K兄は返済プラン出せや!なんて二度と言わず、
私が結局このお金を返したのは、卒業してしばらくしてからのこと。
K兄は金融系の仕事をしているので、お金に厳しい性格なのによくも返してくれるか分からない妹に貸したなと今でも不思議です。
その後、死に物狂いでバイトをして
大学を卒業できたのも
あのときK兄が簡単に「ええよ、貸したる」と言わずに、お金を借りることの重大さを教えてくれたからだと思っています。
奨学金260万円も今年やっとこさ返済完了したよ!
まとめ
日本でも韓国でも結局お金が原因で仲たがいをした人たちを何度も見てきました。
私が「貸して」と言ったのは、あの時のみ。
もちろんその後も、米を買うお金がなくて困り果てたときもありました。同級生たちにバイク洗車するからお米頂戴なんて言って、お米をもらったり、お見合いパーティーのサクラのバイトをして、お見合いより食べることに集中。パーティーのブッフェでは大食いをしてその日の食事代わりにしたり。←スタッフにこっぴどく叱られた。
一方、借金まみれの実父も、母が他界してしばらくは放心状態でしたがその後どんどん回復。死ぬまで借金は残ったけど、私にお金を貸してということはありませんでした。
やっぱりこれは日韓の国民性の違いなのかなとも思ったり。
将来、主人の実家や兄弟、親戚から借金の申し出があったとき果たしてどうするのか…いや、無理かも…そんなことを考えては自問する日々です。
このブログを書いて改めて感謝したくなったK兄。好きなスタバでも送るか。
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