実母と義母~私の場合

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ののこ趣味

村井理子さんの『実母と義母』が出版され、
トークイベントが下北沢のB&Bで行われました。

理子さんのトークイベントは今回で三回目の参加です。
ののこ
ののこ

それも今年で3回ってすごくない?

最初はカータンとの「介護のおはなし」イベント。
次が砂鉄さんとの『射精責任』刊行記念イベント。

そして今回は酒井順子さんとのイベントです。
前回、大阪帰省の新幹線で読んだ『家族終了』。
その著者である酒井順子さんと対談だなんて豪華すぎる!
場所も自転車で行ける下北沢。
早速申し込んで
酒井順子さんの今までの本を読み、
(めっちゃ多かった!)
理子さんの新書も読み、
愛犬ハリーへのプレゼントも息子と買いました。
イベント当日の夕飯はサイゼリヤで食べてね
ヨーダと双子をサイゼリヤまで送り届け、
※夫は恐ろしいほどの方向音痴
いざ、自転車で下北沢へ向かいました。
世田谷代田の駅に自転車をとめて
会場のB&Bに着くと、
なんと
前回のイベントより30分遅くスタートということを知り、
すっかり手持ち無沙汰状態。

勝手に19時スタートと勘違いしてた私。

ののこ
ののこ

1時間も早く来てしまった…

しかしもう並んでいる人が見えたので
私も並ぶことにしました。
なぜなら、B&Bでのイベントはチケットを買った順ではなくて
並んだ順に座れるから。
最前列のど真ん中を狙いたい私は1時間待ちました。
ののこ
ののこ

でも結局、列とは別に立ってた人に
割り込まれて3番目になった…

そしてトークイベントが始まったんですが

今回のテーマがね、またいいんですよ。

「母には振り回されてきたけれど~娘から見た昭和を生きた母親たち」

母に振り回され…
昭和を生きた母…
もうこれだけでも1日ずっと話せそう。
今回対談される酒井順子さんも理子さんも
ご両親を亡くされ、
お兄さんも他界されたという共通点があります。
名前も〇井〇子と二文字同じなんですよねぇ~^^
終始にこにこと
静かにのんびりとお話される姿に癒されました。
うちは両親は他界したものの
兄2人はまだ生きてるけど
兄がいる妹の立場で
共感することも多々ありました。
しかし全く私とは違った妹タイプだった
理子さんと順子さん。
それは、
理子さん達が「兄がやるのを見て反面教師になり」
自分は何でもうまくやってく妹だったこと。
叱られたり、問題を起こすことも
そんなに無かったと言っていました。
そう、優等生タイプの妹だったわけです。
※お二人には女子高出身と言う共通点もあります。
それに比べて
私は兄二人が優等生で、
妹の私が劣等生という真逆。兄にいつも「お前はなんでそうやねん」と言われていました。
同じ妹の立場でもこんな違うのかと驚きました。
お兄さんに散々迷惑をかけられ
最後は突然死したお兄さんの遺体引き取りから
葬式、遺品整理、家の引き渡しなど全てを担った理子さん。
順子さんに「お兄さんのお骨は?」と聞かれ、
「我が家にあります。駿河湾に撒きます。」
「少しくらいお兄さんのお骨を取っておかれたり?」
「いえ^^全部撒きます。

潔くきっぱりと答えた理子さん。

不謹慎ながらも
お骨問題は私も共感できることがあり
周りのお客さん達も同じなのか、
どっと笑いが起こりました。

そんなときふと思い出したのが、母の骨のこと。
母が闘病中、
残りの骨は海に撒いて…と子供たちに頼みました。当時、沖縄の大学に通っていた私が任され
1人で撒くことになったんですが
何を思ったか
なんちゃら岬みたいな激しい崖で撒いたんです。
タラバ姉さん
タラバ姉さん

なんで砂浜とか
穏やかな海にしなかったの。

いざ撒こうとしたら
強い風がびゅーっと吹いて
私の顔に全部飛んできたって話。
顔に飛んできた母の骨(というか粉状)が
顔にべたべたくっつくもんだから手で払って、なんとなく海に撒いた気で
満足して帰ってった19歳のわたし。
ののこ
ののこ

お母さん、ごめん。

そんなことを思い出したり、
駿河湾ってどんな海なんだろう?
撒きやすいのかな?なんて要らぬ心配をしたり。

沖縄の海に母の骨を撒いたことは、
もう20年以上も昔のことなのに今でもよく覚えています。

大人になった今ならもっと
母が望むようにうまく撒けたのに、
あのころは19歳で無知で、
母の死もうまく受け止められず、
骨を飛行機で運んで来たものの、
なかなか散骨できなくてずっとアパートの部屋にあったこと、
改めて母のことを思い出させてくれたトークイベントでした。
それと印象的だったのが質疑応答でのこと。
質疑応答では最初、誰も挙手しなかったんです。
私は前回も前々回も一番に手を挙げたから
今回は他の方に譲ろうなんて思って遠慮したのに、
みなさんが手を挙げない
あの雰囲気が苦手で、いたたまれない。

教師という職業柄かしら?

手を挙げたそうな人はいねえか?
1人1人の顔を見て
こりゃいねえな…と判断。

はいっ!
今回も手を挙げました。
主人が韓国人なので
義母も韓国人です。
理子さんのお義母さんと似たような言動があり、
いまだに根に持っていることもあります。
これはいつか許せる日が来るのでしょうか?

ごめん、お義母さん。
トークイベントで話しちゃった。

認知症になって別人のようになった義母のお世話を
積極的にされている理子さん。認知症になる前は恨みもあったけど、
今ではお義母さんの最後を一緒に見つめていきたいと言うほど
優しい気持ちでお義母さんと接しています。
過去のことをなかったことにはできないし、
忘れていないけど
書くことでかなり自分の気持ちを整理できたと。
認知症になるまではメラメラと燃えていた義母への思い、
理子さんもはっきり言うから、かなりやり合ったそうですが、
今、目の前にいるお義母さんは別人のように穏やかで
理子さんを慕っている、そんな義母の姿を受け止めていました。
私は今、日本に住んで義母とは離れて暮らしているので
以前のように接する機会は減ったけど
やっぱり過去にあった出来事をまだ根に持っています。
あの時言われて悲しかったこと、寂しかったこと
お義母さんは気にもしてないことだけど。
私も理子さんと同じく
実母を亡くし、義母が健在。
母にできなかったことを義母にしてあげたい、
でもそうできない自分。
私って冷たいな、薄情だなと思いつつも…。
私もいつか
義母のことも書いてみようかと思いました。
自分を解放するためにも。

理子さんの愛犬、ハリーへのプレゼント。
双子の息子が選んだのがボーロ。
ダイエット中なんだってば!と言っても、これがいいと譲らなかった。
ごめんよ、ハリー!
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ののこ

10数年の韓国生活を終え、2019年春に日本へ移住しました。
私とは正反対の繊細さんである韓国人夫、
日韓ハーフの双子の息子、
韓国生まれの元保護猫との生活や、
日本語教師の仕事のことなど
ちょっとした日常生活を紹介するブログです。

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