私は自分で言うのもなんだが
子どもには
惜しみなく本を買ってるし、
読みきかせもたっくさんしていると思う。
それが唯一、子育てで頑張ったこととして
自信を持っているところなんですが
そうなった理由に
「魔女の宅急便事件」が大きく関与しています。
そのことについて書きたい。
子どものころ、
両親が働いていて忙しかったのもあり、
絵本を全く読んでもらえなかった私。
母親はちょこちょこ育児書なんかを
線を引きながら読んでいたけども、
私たち子どもへの読書にはノータッチ。
父は全く本を読んでいるとこを見たことないので
読書好きとはいえなさそう。
私が本を読んでもらえなかった理由を今考えると、
両親ともに忙しいという言い訳で済まず、
読書(読み聞かせ)が
子供に別に要らないものだと思ってたと予想される。
それに加えて
どうやら両親は
本は買うものではないという認識を持っていて
本も買ってもらえなかった。
忘れもしないのが
読書感想文を書く時に
当時人気だった
「魔女の宅急便」を買ってと母に頼んだんです。
その時、母はこう言いました。
図書館にないの?
図書館にある本を感想文に書きなさい。
感想文に書くからって本は買われヘんわ。
感想文に書くからって理由でも
本が買えない?
図書館のは
すぐに誰かが借りてくのよ。
部屋には兄が買ってもらったスーパーファミコンや
野球の道具、漫画が散らばっています。
そんなのは買ってあげるのに、
なぜ、本はあかんねや!
どうやら母にとって
本を買うお金は惜しいようで、
メラメラ怒りで燃えた小学生の私は
女の孫を溺愛していた母方の祖父ヒロシに相談。
その時
お小遣いもらってなかったしね。
おじいちゃん、本欲しいねん。
しかし祖父ヒロシも昔の男、
いや、昔の男でも買ってくれる男はいる。
単にケチなのか、
女は本を読まなくていいんや。
まさかの男尊女卑発言をしました。
女は本を読まなくていいなんて言われたんですよ、
三十数年前は。
祖母みよこが、哀れに思って
こっそり買ってくれて無事に読めたんですが
今思い出したら、
子供に本を買う必要はないと思ってた母も
その話題に関心すら持たなかった父も
女は本を読まなくていいと言った祖父も
祖父に意見できずこっそり買ってくれた祖母も
みんな悲しい。
つづく
とはいえ、私が高校3年生の時大失恋したら
母は線をたっくさん引いた本、
遠藤周作の『をプレゼントしてくれた。 』
あれが最初で最後、母がくれた本だった。
失恋して落ち込む娘に
遠藤周作を送る母って、
実はオモローな人だったんじゃないか。
もっと話したかったな。
ちなみに読み聞かせ歴7年目の私。
読み聞かせには自信があり、
今でも図書館で読んでいると子供が寄ってきます。
オンマは声が大きいから寄って来るんだよー。
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