親からの影響ってほんとすごい。
４１歳になっても
まだ父から受けた影響が残っている私。
私は小学校低学年まで髪を長くしていて
(腰くらいの長さをキープしていた)
でもある日、父K雄が私を美容室に連れて行きました。
ちょっとそろえるだけや。
（それなら家でええやん）
そう思ったけど、父と出かけるのが嬉しかったのと
母の行きつけの美容室で
初めて自分も切ってもらえることにドキドキして
そろえるだけならええかと軽い気持ちでついて行きました。
ののちゃん～よう来たな～
今日はどんな髪型にする？
そろえるだけ…
そう言いかけた途端、
K雄が横から大きな声で
キョンキョンみたいにしてください！
な？なんやて
キョンキョン？
あのアーユーレディ～？歌ってるキョンキョン？
※学園天国です
その時１９８９年、私は８歳。
キョンキョンは２３歳。
父、K雄は４０歳。
小２娘の髪型にキョンキョンをリクエストする父。
父ちゃん、
キョンキョン好きやったんか…
そういや、キョンキョンの歌が家でよく流れてたし、
お風呂場でもいつもK雄はキョンキョン熱唱していたし、
キョンキョンみたいに明るくなれとも言われた。
K雄はどうやら、キョンキョンが好きなようだ。
母とは全くタイプの違う
明るくてエネルギッシュなキョンキョン。
母は福山雅治ずっと一筋。
これまた父とは真逆のタイプ。
娘をキョンキョンみたいな髪型にしてほしくて
慣れない女ばかりの美容室に連れて来たのか！
正直言って驚いたのと同時に
でもちょっとそんな父がおかしくて、
よし、分かったよ父ちゃん。
キョンキョンカットするか！と私も承諾しました。
チョキチョキチョキチョキチョキ・・・・
えらい切るなぁ、いつまで切ってんの。
はい、できたで～
キョンキョンそっくりや！
鏡を見て言葉を失う私。
めっちゃ切ったやん！
そう、まさにこんな髪型だった。
元気いっぱいのボブスタイル！
それまでロングで女の子らしいスタイルが好きだった私は
あまりにものイメージチェンジにショックを受けました。
でも鏡を見て思ったのが、
意外と似合ってる…
K雄も大満足で
キョンキョンみたいや！似合ってるで！
何度も何度も褒めてくれて恥ずかしいけど
嬉しかったです。
そしてその後、家に帰って
母にこっぴどく叱られた父K雄。
一人娘だし、長い髪が好きだったみたい。
でもその日から、私は
キョンキョンと同じ髪型ということで
勝手にキョンキョンに親近感を持って、
歌番組でキョンキョンになりきって歌ったりしました。
父はその後もずっと
昔話をするとき決まって
ののこのキョンキョンの髪型似合ってたよな～と言っていました。
亡き父、K雄の思い出の一つです。
そんなキョンキョンにまだ一度も会ったことがない、
もし韓国に帰国することになったらどうしよう。
キョンキョンに会えてないことに焦りました。
するとある日、フォローしていた下北沢の本屋B＆Bさんから
キョンキョンのトークショーのお知らせが来たのです。
これは運命かもしれない。
つづく
キョンキョンまるごと一冊の『別冊太陽』。
父がいたら一緒に読みたかったな…
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