日本もそうですが
韓国でも
빈손으로(手ぶらで)来なさい文化があります。
まだ結婚前のこと。
お義母さんにも会うたびに
毎回、お菓子などお土産を渡していたら
ある日、お義母さんに
これからは빈손으로(手ぶらで)来なさい。
そう言われました。
それから結婚し、子供も生まれ、
毎回お義母さんの家に行くときは
빈손으로(手ぶらで)行っていました。
でもね、日本に移住して久しぶりに韓国に帰った時に
빈손으로(手ぶらで)と言い続けていた
お義母さんは自ら言いました。
納豆と、味噌と、わさびを買ってきて。
お義母さんがあれ買ってきてなんて滅多に言わなかったのに。
荷物も多いだろうから、少しでいいからねなんて。
いえいえ!
滅多にないお義母さんの頼みですもの。
と、納豆と、味噌と、わさびを大量に買って行きました。
こんなに買ってこなくて良かったのに~と言いながらも
お母さん嬉しそうだったよね。
結論。
韓国は、久しぶりに会う人ならお土産を持って行くべしなんですが
毎回会うたびに渡すとちょっと他人行儀に感じるので嫌がります。
久しぶりに韓国に帰国する私は
お義母さんだけでなく、友達にも
お土産を渡したい。
そう思いました。
八つ橋や芋けんぴ、日本のふりかけなどを持って行きました。
在韓日本人の友達は
わぁ!ありがとう!と喜んで受け取ってくれたんですが
ただ一人、申し訳なさそうに受け取った友達がいました。
韓国人の友達ユンユンです。
ユンユンとは韓国で初めて働いた語学学校で知り合いました。
なんやかんやで16年ほどの付き合い。
ユンユンの両親にも何度も会って
娘のようにかわいがってもらい、結婚式にも来てもらいました。
ユンユンのお父さんが去年亡くなり、
子どもの顔も見せれなかったことを悔やんでいた私。
ユンユンのお母さんに今回必ず会っておきたいと思いました。
その時にお土産を渡しました。
するとすごく申し訳なさそうにしたユンユンとお母さん。
梅シロップを持ってくればよかった…
だから言ったのに!
持ってこようって!
お母さんがユンユンにそう言っていました。
どういうことか聞くと、
ののこは梅シロップ好きだったでしょ?
ちょうど漬けていた梅シロップがおいしくできたから
今日会うときに渡したかったの。
ええええ!いいのに!
大丈夫ですよ。また今度で^^
そう言っても
ユンユンとお母さんは自分たちが
빈손으로(手ぶらで)来てしまった
そのことを後悔していました。
そんなこと全く気にしなくていいのに。
久しぶりに会うからとお土産を渡しても、
渡されたほうは
お返しをしないといけない、
自分は何も持って行かなかったことを
後悔する人もいることに気づきました。
だからと言って
お土産を持たずに友達と久しぶりに会う勇気もなく。
外交的な繊細さんだからね、ののりん。
今回久しぶりに会う友達はみんな長年の付き合い。
だから絶対に
なによ、ののりん、빈손으로(手ぶらで)来ちゃって。
なんて言うような友達じゃないんですけどね。
来年も韓国に行くときは
友達に八つ橋を買っていくんだろうなぁ。なんて思ってます。
そしてユンユンは
梅シロップを持ってきてくれるんだろうな。
この빈손으로(手ぶらで)文化は奥が深い・・・。
ちなみに八つ橋をあげたら、この高級栗パイをくれた人がいました。
主人の友達の奥さんなんですが
私たちだけでなくそこに来てた他のメンバーにも配っていました。
たぶん彼女は会うたびにお土産を渡すタイプ。
次回は八つ橋よりグレードアップしたものを買っていこう。
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