ソウル至上主義

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ののこつぶやき

先日、韓国に住んでいた時の(日本人)友達であるキャビアがブログでおもしろいの書いてましてね。

キャビア
キャビア

イクラとして韓国でブログ書いてます←有名

ちょうど同じく、日本語クラスの生徒さんからもお勧めされ観ていた『私の解放日誌(나의 해방일지)』
これで一気に私の中で京畿道(경기도)へ関心が!

京畿道って?

京畿道(キョンギド)とはソウル郊外のこと。地図で見るとソウルが中心でその周りが京畿道。まさに目玉焼きの黄身がソウル、周りを囲む京畿道は白身そのものです。


そこでキャビアの生徒さんが京畿道コンプレックスをネタに例文をいくつか出すわけですが、それがもう辛い辛い!

ソウルに住みたかったのに、父が昔ソウルにアパートを買わなかったから、不動産が高騰した今、ソウルにアパートが買えない。
妻が専業主婦だからソウルにアパートが買えない。

でもこれは韓国では分かる~の話なんです。

ソウルに住んでこそ!みたいな考えが韓国人の中にはあって、実際、私が生徒さんにどこに住んでいますか?と聞くと、ソウルの人は堂々と「ソウルです」というのに、京畿道の人は自信なさげ。

たまに「ソウルです」の答えから、
「ソウルのどこですか?私もソウルに住んでいました!」と言うと、
「実は京畿道で。」と言ったり。
ちなみに、ソウルの中でもお金持ちの多い区の江南(カンナム)出身だと、おおおおおお!と一気に羨望の眼差しで見られます。
タラバ姉さん
タラバ姉さん

ソウルでも場所に寄るわよね。

実際どうなのよ?京畿道

『私の解放日誌』を観ていると、早朝に出社し、帰ったらもう夜。私の夕方はどこ行ったのよ!というセリフがあります。実際、生徒さんに聞くと京畿道でもソウルに近い京畿道と遠い京畿道があり、ソウルのどこの会社に勤めるかにもよりますが、出社と退社に往復4時間ということもあるそうです。

実際、主人のヨーダは黄身ソウルに住んでいたため通勤が1時間を超えるなんて考えられないそう。大学がソウルの東のほうだったのでグルっと地下鉄2号線で行き、1時間かかって遠かったと嘆いているくらい。

だから会社で京畿道から毎日2時間車で通勤している同僚に向かって

「어떻게 다니냐?」
どうやって(そんな遠いとこから)通ってんの?

なんて失礼なことを言っちゃうんですよね。
ちなみに同僚からは、当たり前でしょの顔で

 

車だよ!

 

と、返ってきたそうです。そらそうだ。
通勤、通学の不便さはもちろんのこと、恋愛でも京畿道の人(京畿道民)は、かなりのコンプレックスを持っていました。

京畿道男子とソウル男子

京畿道民は、バスや電車がなくなり、タクシーも高くなるから遅くまでソウルで飲めないことで出会いのチャンスも少ないといいます。
更に飲み会なども帰りのことを考えて早々と帰り、恋人と会う時もお互いの中間地で会ったり。ちなみに韓国では男性がデートの時は彼女を家まで送るのが当然なので京畿道男子は自分の家と逆方向でもわざわざ無理してソウルの彼女の家まで送ります。

京畿道のどこかによって行きやすいソウルの場所も異なるからさ、会う場所も考慮してくれたら助かるんだよね。

ドラマではソウルの彼女から別れ際には「ダサい」とまで言われ。散々でした。車が欲しいと父親に泣きつく姿はかわいそうなほど。
一方、ソウル男子は絶対に京畿道に住みたくないと言い切ります。(主人ヨーダ含め)
ヨーダに家賃も安いし、今より広くて新しい家に住めるんだし、京畿道に住もうといったことがありますが、すごく嫌がられました。
ソウルこそがTOP。
そんな考えが根強くあるようです。
そんな話をしていたときふと気づきました。
東京23区も同じ?

23区至上主義

東京に住んでいる友達が家を買いました。そのことをフェイスブックに書いていたので「東京に家だなんてかっこいい!すごい!」とコメントしたんですが、
返事が「23区じゃないけどね」と。

23区と東京の他の市町村とそんな違うの?とその時は思ったんですが今なら分かる。やはり東京の人には23区がTOPだという意識があります。

そんな話をしていたら、

いや23区じゃないでしょ、
山手線内側至上主義だよ。

山手線の内側のみで生まれ育った人もいました。
へへぇーーーー!上には上がいるのね。

ののこ
ののこ

うちは山手線じゃない!アウトー!

まとめ

私、ののこは韓国ではソウルに住んで働いて、ソウルに嫁いで、ソウルに家を買って、京畿道生活を送ったことはありません。今は東京に住んで23区内。

だからなに?

ですよね。黄身のソウルがそんなに勝ち組的なものなのか?それって誰が決めること?

23区にしたのも実兄の近くにしたかったからだよー家賃高すぎなんだよー

どうでもええわ!なことですが、ドラマにしてそれが流行るほど韓国ではソウル至上主義の考えは根深いもの。日本でも23区じゃないと東京だと認めません!みたいな過激な発言もあったりと。

だからなに?(2度目)

白身も黄身も23区も東京も関係ない!

 

ドラマ「私の解放日誌」では白身の京畿道民がそれでも自分を解放するためにもがき苦しみながらも一歩一歩進んでいく姿が観ててすごくまぶしく感じられました。その姿こそ白身にしか味わえないもの。
私も自分自身の中にある「こうあるべき姿、こうあるべき考え」から解放してあげようと一歩進めた作品です。

すっかり白身の京畿道民にハマった私はずっとサントラ聞いてます。
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ののこ

10数年の韓国生活を終え、2019年春に日本へ移住しました。
私とは正反対の繊細さんである韓国人夫、
日韓ハーフの双子の息子、
韓国生まれの元保護猫との生活や、
日本語教師の仕事のことなど
ちょっとした日常生活を紹介するブログです。

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